そろそろ真面目にデザイン的な考察を少し・・・といっても雑記ですが。
向日葵と待宵草どちらも黄色の花を咲かせます。ただ、咲く時間帯がちょっと違っていて、向日葵は太陽が昇り始めるとそれを追いかけるように咲き、待宵草は日暮れを待って咲き始め日が昇ると萎むという対照的な性質を持っています。
黄色といえば光を表現する色で喜び、躍動感、希望などを連想させる色と言われていますが、待宵草の方ははかなさを感じさせます。昼の明るい日差しを映す向日葵が濃い黄色なのに対し、夜の月の明かりを映す待宵草は淡い黄色だからかもしれません。同じ黄色でもその彩度・明度、背景の色によってその感じ方がずいぶん変わります。
独特の黄色の色遣いで思い出すのがフィンセント・ファン・ゴッホ。黄色に補色であるブルーを組み合わせたコントラストの強い印象的な作品が多いです。
星月夜-糸杉と村– Nuit étoilée (cyprès et village)
黄色自体の彩度はそれほど高くないけど、合わせる色が濃くはっきりしたブルーなのでとても鮮やかに見える。コントラスがしっかりしていて力強い黄色。
ひまわり– Tournesols (quatorze)
少し鮮やかな黄色がたくさん使われているけど、全体的にペールトーンなので柔らかいイメージ。派手というよりは優しく温かみのある印象の黄色。こちらは女性的な感じ。パレットで見てもわかるとおり。
閑話休題
向日葵と待宵草、花の印象だけだと待宵草の方がはかなげなイメージ(一晩で萎んでしまうし)があるけど、夜の暗い背景を組み合わせることでとても強いイメージに変わってしまうんでしょうね。この辺りはグラフィックデザインする際に気にしておくと良いかもです。
その色自体が持つ印象はもちろん、組み合わせによって全体がガラッと変わったりするんですよね。
ちなみに花言葉は
向日葵:あこがれ・私の目はあなただけを見つめる・崇拝・熱愛
待宵草:ほのかな恋・移り気・静かな恋 和・協調(やっぱり、ちょっと後ろ向きな気がする)
余談
ひまわりと言えばこの映画。ソフィア・ローレンの代表作「ひまわり」
延々と広がるひまわり畑をバックにテーマソング流れ始めると3秒で泣けます・・・
待宵草は夢二かな。
「宵待草」
待てど暮らせど来ぬ人を
宵待草のやるせなさ
今宵は月も出ぬさうな
人を恋うる詩としては最強・・・
どちらも黄色の持つ元気で明るいっていうのが悲しさ・切なさを強調してるのかなと思ったり・・・
最後はちょっと感傷的。。。(苦笑)
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